御法要の種類について・・・
《 目 次 》
回忌法要
回忌とは、故人の祥月命日(しょうつきめいにち)に執り行われる法要のことです。
※年忌(ねんき)とも呼びます。
葬儀後、四十九日の中陰法要(ちゅういんほうよう)を経て故人は祖霊となり、その後の百ヶ日や一周忌から始まる法要を回忌法要とよびます。
三十三回忌(地域によっては五十回忌)まで、死者の菩提を弔うために親族が集まり、寺院を招いて法要を執り行います。
親族が自宅や寺院に集まって、法要を行います。
寺院の読経、親族の焼香で死者を弔います。
法要の後には参列者で食事をとって、久しぶりに再会した親戚同士で近況を語り合うというのは多くの方が経験したことがあることでしょう。
死者のため、そしてその死者を通じて遺された血族や親族がお互いのつながりを確認しあうのが、回忌法要の目的と言えるかもしれません。
祥月命日
読み方 しょうつきめいにち
別名 忌日(きにち)
儒教からきた言葉で、亡くなった月日と同じ月日のことをさします。
月も日も同じのため故人が亡くなった年以降、年に一回訪れる日となり、一年目の祥月命日を一周忌といいます。
「祥」という字は「さいわい」とも読み、凶から吉へ変わるという意味がこめられたものです。
祥月命日の供養の特徴としては、故人様の亡くなった日から一年以降に行うので遺族だけで供養する場合が多いです。
仏壇にお供えをする、お墓参り、ご住職を呼んでお経をあげてもらうなどの供養があります。
ほかにも、塔婆(とうば)供養といって卒塔婆(そとば)をお墓の近くに立てて故人を弔います。
何年か経ち、古い卒塔婆が増えてきたらお焚き上げ(お経をあげて燃やす)を行います。
お仏壇 魂入れと魂抜き
魂入れとは、仏壇やお墓を購入した時に営む法要です。
「開眼法要」「お性根入れ」ということもあります。
単なるものだった仏壇など、魂入れを行うことで手を合わせる対象になります。
このほか葬儀後、四十九日法要までに用意する本位牌や、仏壇に祀る本尊も購入した時も魂入れを行います。菩提寺に依頼するのが一般的です。
一方で魂抜きは、お坊さんにお経をあげていただき、仏壇やお墓に宿った魂を抜いくための供養です。
人が大切にしていたものにも、思いがこもるといわれています。
私たちが普段仏壇やお墓にお参りをするのは、そこに魂が宿っていると考えているからではないでしょうか。
ほとんどの仏教の宗派では、仏壇やお墓などに「魂を入れる」「魂を抜く」という考えを持っています。
そのため、仏壇やお墓など、魂が宿っている状態のまま、動かしたり捨てたりするのはタブーとされています。
仏壇を廃棄しなければならないときや、移動、引越しなどの際、仏壇の魂抜きが必要かどうかは宗派によって異なります。
お寺の考え方によっては、仏壇のみの場合には、魂抜きや閉眼法要が不要な場合があります。
仏壇の魂抜きについてわからないことや不安なことがある場合は、菩提寺に確認するとよいでしょう。