葬祭において、お菓子とお茶について疑問はありませんか?
【どんなお菓子を選べばよいのか?】
葬祭の最適なお菓子は小分け包装されている饅頭などの和菓子やクッキーなどの焼き菓子、チョコレートなどです。
小分け包装されているれば、分けて食べたり、持ち帰ったりすることができます。
すぐに食べないことも考えて、日持ちのするものを選びましょう。
・通夜での菓子
参列者が通夜で長い夜を過ごす遺族のために用意するものです。
これを通夜見舞いと呼び、地域によっては通夜の時に、故人と親しい人が菓子などを持っていく習慣があります。
故人に対して持参するお供えとは違います。
遺族側からは、通夜振る舞いの一つとして饅頭を配る場合もあります。
通夜見舞いは地域によって、お淋し見舞いや夜伽見舞いなどとも呼ばれています。
・葬式での菓子
お供え物としてのお菓子です。別に葬儀饅頭と呼ばれるお菓子があります。
故人の好んだ菓子をお供えとして用いることも多くあります。
葬式饅頭とは粗供養として配られる饅頭のことで、お葬式当日の帰りの際に配られるのが一般的です。
地域によって饅頭の色や形・製法が異なり、呼び名もさまざまです。
主なものに、関東の春日饅頭・青白饅頭、関西の黄白饅頭・おぼろ饅頭、北海道の中華まんじゅうがあり、少なくなったとはいえまだ葬式饅頭を出す風習が残っている地域もあります。
・法要での菓子
法要の引き出物の他に、引き菓子として菓子を用意する場合もあります。
これは、引き出物とは違い、法事に出席した参列者にお渡しし、帰宅後に故人を偲んでもらえるよう用意される菓子です。
・香典返しでの菓子
仏教では忌明けの四十九日以降に香典返しをするのが一般的です。
郵送する場合は2週間以内に届くようにするのがよしとされています。
キリスト教では香典返しの習慣はありません。プロテスタントでは返礼と呼ばれ、一カ月後の召天記念式後、カトリックで30日後の追悼ミサを済ませてからになっています。
神道では忌明けに相当するのは五十日祭で、仏教の香典返しに準じて、御玉串料や返礼品がされています。
儀式や手順を簡略化することが増えた現代では、香典返しの時期にはこだわらず、お葬式当日に一律の香典返しを持ち帰りいただき、香典の額の高かった方には別途香典返しを贈るケースが増えています。
【お茶を出すのはいつがよいか?】
僧侶には読経の後にお出しするのがよいとされています。
参列者には、いつでも自由に飲めるようにセットして置く心遣いをされるとよいです。
【お茶は温かいもの?冷たいもの?常温?】
季節により、お茶の温度を決めることが一般的です。
しかしながら、好みのお茶の温度には個人差があり難しく思われることでしょう。
お湯とお茶の葉と別に常温のペットボトルを用意しておくとよいでしょう。
冷たいお茶がご希望の時は常温のペットボトルのお茶に氷を入れてお出しするのがよいです。
また、常温を希望される方も多くおられます。